Aditya Soni Rashika Singh

[31日 ロイター] - 米アップルの株価が31日、一時10%近く下落した。前日発表した精彩を欠く見通しは、人工知能(AI)関連のデータセンター需要の拡大で世界のサプライチェーン(供給網)が逼迫(ひっぱく)する中、十分な部品の確保に苦戦している様子を示唆した。

この水準の下落が続けば、2020年3月の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴う急落以来、最悪の1日となる。約5000億ドルの時価総額が吹き飛び、数日前に奪還したばかりの世界時価総額ラ‌ンキ⁠ング首位の座は、米半導体大手のエヌビディアに再び戻ることになる。

アップルが30日発表した第3・四半期(6月27日終了)決算は売上高、利益ともに市場予想を上回った。一方、第4・四半期の売上高の伸びについては、市場予想を下回る見通しを示した。クック最高経営責任者(CEO)は、部品不足が「非常に深刻」だとし、同社の対応策は限られているとの見方を示した。

テクノロジー分野のコンサルティング会社クリエイティブ・ストラテジーズのベン・バジャリンCEOは「アップルのような規模の企業でさえサプライチェーンの柔軟性が限られていると言うのなら、これは全ての企業にとって非常に深刻な事態だ」と指摘。

モルガン・スタンレーのアナリストは「アップルのサプライチェーンに対する影響力には疑問が生じている。AIが製品やサービスに測定可能な追い風になっているかは不明確であり、将来の収益化への影響も依然として不透明だ」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。