[ワシントン 31日 ロイター] - 米労働省が31日に発表した2026年第2・四半期の雇用コスト指数(ECI)は前期比で0.9%上昇と、伸びは前期から横ばいとなった。民間部門の賃金の伸びが加速したことを受け、ロイターがまとめたエコノミスト予想(0.8%上昇)を小幅上回った。
第2・四半期は前年同期比で3.4%上昇と、こちらも前期と同じ伸びとなった。
労働コストの大部分を占める賃金・給与は0.9%上昇と、前期の0.8%上昇から伸びが加速した。前年同期比では3.2%上昇と、前期の3.4%上昇から鈍化した。インフレ調整後では前年同期比0.3%低下した。
民間部門の賃金・給与は0.9%上昇と、前期の0.7%上昇から伸びが加速。前年同期比では3.1%上昇と、前期の3.4%上昇から鈍化した。インフレ調整後では前年比0.4%低下した。
業種別の賃金・給与は、財生産部門が1.2%上昇と、前期の0.4%上昇から伸びが加速した。建設業の賃金が前期の横ばいから1.5%上昇に回復したことが押し上げ要因となった。製造業の賃金は1.0%上昇した。
サービス部門は0.8%上昇と、前期から伸びは横ばいとなった。卸売業は0.1%上昇と、第1・四半期の1.2%上昇から大きく減速した。
州・地方自治体は0.9%上昇と、前期の1.0%上昇から小幅鈍化。前年同期比では3.4%上昇した。
全労働者の福利厚生費は1.0%上昇と、前期の1.2%上昇から伸びが鈍化。民間部門が前期の1.3%上昇から0.9%上昇に減速したことが主因となった。
BMOキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、プリシラ・ティアガムーシー氏は「今回の内容は全体として、第2・四半期の力強い雇用増が賃金上昇圧力の大幅な高まりにはつながらなかったことを浮き彫りにしている」と指摘。「消費者物価上昇率は依然として2%目標を上回っているものの、少なくともコスト上昇圧力が労働市場から生じているわけではないことは政策当局者にとって安心材料となるだろう」と述べた。