Andrea Shalal
[ワシントン 30日 ロイター] - ウクライナのステファニシナ駐米大使は30日、ロシアとの停戦交渉に向けた新たな取り組みによって、過酷な冬が訪れる前に戦闘が停止する可能性に期待を示した上で、ロシアの攻撃から自国を守るために新たな対弾道ミサイルが今すぐ必要だと訴えた。
ステファニシナ氏は記者団に対し、地対空誘導弾パトリオットミサイル「PAC3」を自国で生産するライセンスについて米国防総省と協議しているが、そのプロセスには12カ月から5年かかる可能性があると述べた。
PAC3ミサイルの長期購入契約を結んだ上で、生産ラインの順番を他の購入国と入れ替える案についても交渉が進んでいるという。
ステファニシナ氏は「毎晩の攻撃による壊滅的な影響は、今や信じ難いほどだ。昨夜も一昨夜も、30─40発の弾道ミサイルが飛来した」と語った。
ウクライナはイラン製・ロシア製の無人機(ドローン)に対しては防御できているものの、ロシアのプーチン大統領が生産を急ピッチで拡大している弾道ミサイルに対抗する有効な手段はまだ確立できていない
ステファニシナ氏は「(プーチン氏には)ウクライナを破壊する意図がある。だからこそ、われわれはさまざまな能力を求めている。あらゆる面で成果を上げてきたが、この冬に向けてはミサイルが必要だ」と語った。
ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談し、激化するロシアの攻撃に対する新たな防空能力を求めるとともに、戦争終結に向けた新たな外交努力を始動させるよう働きかけた。
ステファニシナ氏によると、これに関連して米交渉担当者のウィットコフ特使とトランプ氏の娘婿クシュナー氏がウクライナを訪問する可能性がある。訪問の日程はまだ決まっていないが、早ければ来週、あるいはそれ以降に実現する可能性があるという。