<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で2カ月半ぶり安値に急落した。数十年ぶりの安値圏で低迷していた円を支えるため、日本の通貨当局が介入した可能性があるとアナリストらは指摘した。他通貨に対しても、ドルは全面安の展開となった。 市場関係者は、円の急激な変動は、日本当局による介入の結果だった可能性が高いと指摘した。日本の財務省に問い合わせたものの、コメントは得られていない。 AGFインベストメンツの債券・通貨部門責任者、トム・ナカムラ氏は「決定的な材料は見ていないが、介入だと考えている。ドル/円相場の突然かつ大幅な動きは介入を示唆している」と述べた。 終盤のドル/円は2.6%安の1ドル=159.225円と、5月14日以来の安値水準。 BBVAのG10為替戦略責任者、ロベルト・コボ・ガルシア氏は「米経済指標の悪化で生じた弱気なモメンタムを利用して、日本当局がドル売り・円買いに動いたようだ」と述べた。 円の急上昇は、31日に控える日銀の政策決定を前にしたものだ。エコノミストは日本の政策金利が1%に据え置かれるとみている。ただ、最近の報道では、イラン戦争が長引く中でインフレ圧力に経済が揺さぶられており、日銀内でより速いペースでの利上げが検討されているという。米商務省が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比1.5%増加した。貿易赤字の拡大が重しになり、経済成長率は第1・四半期から鈍化した。nL6N43W15A ワシントンのモネックスUSAのシニアトレーディングディレクター、フアン・ペレス氏は「FRBはインフレよりも成長を心配せざるを得なくなる可能性があるだろうか。それも米ドルにとって非常に、非常にネガティブだ」と語った。 ユーロは0.5%高の1ユーロ=1.15318ドル。前日の上昇の流れが続いた。英ポンドは0.8%高の1ポンド=1.34755ドル。イングランド銀行(英中央銀行、BOE)はこの日、金利据え置きを決定した。ただ、3人の政策委員が利上げを支持した。nL6N43W10R 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインが2%高の1ビットコイン=6万4802ドルとなった。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 長期ゾーンの国債利回りが急上昇し、19年ぶりの高水準を付けた。前日開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)でのウォーシュ連邦準備理事会(FRB)議長の発言を背景に、FRBがインフレ抑制に向けて積極的に動かない可能性があるとの懸念を受けた動きが続いた。この日発表の経済指標では、第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比1.5%増加した。貿易赤字の拡大が重しになり、経済成長率は第1・四半期から鈍化した。6月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年比3.7%上昇とロイターがまとめたエコノミスト予想と一致した。伸びは前月から鈍化したものの中東での戦闘再燃で原油価格が上昇しており、この鈍化は一時的なものにとどまる可能性が高い。 FRBは28─29日に開いたFOMCで政策金利を据え置くと決定した。据え置きは5会合連続。12人の委員のうち3人が025ベーシスポイント(bp)の利上げを主張し、金利据え置きに反対票を投じた。同会合を巡るFRBの利上げ観測は、米・イランの戦闘再燃や沈静化を受けて原油価格が不安定に推移したことを背景に、ここ数週間で大きく揺れ動いていた。 バンク・オブ・アメリカの米国担当エコノミスト、アディティア・バーブ氏はリポートで、市場はウォーシュ議長の記者会見に対し「FRBの信認を疑問視する」形で反応したと指摘。「信認を再構築する必要性が高まることで、FRBによる9月の利上げ観測は強まるだろう」と述べた。セージ・アドバイザリーの共同最高投資責任者(CIO)、トーマス・ウラノ氏は「経済は堅調に推移している。過熱もしていなければ、崩れてもいない」と指摘。「最大のテーマはFRBだ」とした上で、フォワードガイダンスを縮小する戦略は、市場に判断責任を負わせ、インフレ抑制の担い手として巻き込む狙いがあるとの見方を示した。 CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む9月のFOMCでの利上げ確率は63.4%と、1週間前の82.3%から低下している。 指標となる10年債利回りは4.5bp上昇の4.667%。一時4.712%まで上昇した。 30年債利回りは6.9bp上昇の5.212%。一時5.244%と、2007年7月13日以来の高水準を付けた。 一方、2年債利回りは0.7bp低下の4.229%となった。 物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.241%。10年物が2.255%。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 大幅高で取引を終えた。半導体株が急伸し、マイクロソフトが過去18年で最大の上昇率を記録した。同社が29日、人工知能(AI)インフラへの巨額投資を巡る懸念を和らげる好調な見通しを示したことが背景。 マイクロソフトは15%超上昇し、時価総額を4500億ドル押し上げた。米国株式市場で1社が1日に記録した増加額として過去最大となった。同社は四半期売上高とクラウド事業の伸びについて市場予想を上回る見通しを示した。設備投資額は予想を下回り、始まったばかりの2027会計年度を通じて現金を創出し続ける見通しだとも表明した。今年に入り、投資家は大手テクノロジー企業のAIへの巨額投資を懸念してきた。先週にはアルファベットとテスラがマイナスのキャッシュフローを報告し、AI関連銘柄の売りを誘発。半導体株も、割高なバリュエーションに投資家が疑問を抱く中で下落圧力を受けていた。メタ・プラットフォームズは下落。第2・四半期のフリーキャッシュフローが91%減少し、巨額のAI関連投資が財務を圧迫している状況が浮き彫りになった。 アージェント・キャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジェド・エラーブルック氏は「これらはまさに『激戦』銘柄だ。巨額の設備投資に対する投資利益率(ROI)が見合うものかどうか、投資家は判断しかねている」と指摘。「マイクロソフトは昨日、結果を出した。おそらく同社は『激戦』陣営から『信頼できるAIの勝者』銘柄へと移行できるだろう」と述べた。 フィラデルフィア半導体指数(SOX)は8.2%急伸。マイクロン・テクノロジーが18%、サンディスクが26%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が13%、それぞれ上昇した。 アマゾン・ドット・コムは3.9%上昇、アップルは1.4%下落した。両社とも取引終了後に決算を発表した。S&P500の11業種では7業種が上昇。情報技術が5.2%高で上昇を主導し、一般消費財が1.6%高で続いた。クアルコムは2.6%下落。第4・四半期(7─9月)の利益見通しが市場予想を下回ったほか、アップル製品からの売上高が予想以上に速いペースで減少すると警告した。nL6N43V1G2スターバックスは1.6%上昇。通期の売上高と利益の見通しを引き上げた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 米ドル安とインフレ鈍化を背景に、金は上昇した。FRBのウォーシュ議長が政策方針について明確な説明を避けたことを受け、利上げ観測が後退した。
8月限の清算値は1.6%高の1オンス=4160.60ドル。現物は1%高の1オンス=4104.59ドルだった。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 紅海周辺の防衛協力強化を目指すサウジアラビア主導の海上連合構想を材料に、値動きの荒い展開の末、下落した。
米WTI先物の清算値は前日比0.87ドル(1.03%)安の1バレル=83.59ドルだった。取引時間中には85.94ドルまで上昇する場面もあった。
北海ブレント先物の清算値は1.71ドル(1.88%)安の89.03ドル。米国とイランが互いの軍事目標への攻撃を再開したことを受け、一時93.31ドルまで上伸した。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 159.51/159.
56
始値 162.80
高値 163.04
安値 158.00
ユーロ/ドル NY終値 1.1527/1.15
28
始値 1.1472
高値 1.1536
安値 1.1466
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 96*25.0 5.2135
0 %
前営業日終値 97*26.5 5.1430
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 97*21.5 4.6732
0 %
前営業日終値 98*02.0 4.6220
0 %
5年債(指標銘柄) 17時00分 99*30.0 4.3891
0 %
前営業日終値 100*03. 4.3520
25 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*00. 4.2500
00 %
前営業日終値 100*00. 4.2360
88 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 52208.06 +613.92 +1.19
前営業日終値 51594.14
ナスダック総合 25122.18 +679.24 +2.78
前営業日終値 24442.94
S&P総合500種 7437.63 +121.48 +1.66
前営業日終値 7316.15
COMEX金 12月限 4160.6 +63.6
前営業日終値 4097.0
COMEX銀 9月限 5901.7 +92.8
前営業日終値 5808.9
北海ブレント 9月限 89.03 ‐1.71
前営業日終値 90.74
米WTI先物 9月限 83.59 ‐0.87
前営業日終値 84.46
CRB商品指数 384.4544 ‐1.0363
前営業日終値 385.4907