Lucia Mutikani

[ワシントン 30日 ロイター] - 米商務省が30日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)速報値は、年率換算で前期比1.5%増加した。貿易赤字の拡大が重しになり、経済成長率は第1・四半期から鈍化した。ただ、個人消費の加速に加え、人工知能(AI)向けのインフラ整備に関連した設備投資が堅調に推移し、米経済の基調的な強さが示された。

ロイターが実施したエコノミスト調査では、第2・四半期のGDP速報値は年率2.1%増と予想されていた。予想の内訳は0.8%増から2.9%増まで幅があった。第1・四半期のGDP確報値は年率換算で前期比2.1%増だった。

今回の減速には、堅調な内需に対応するために在庫の取り崩しが継続していることも反映されている。今回の報告は、米経済が第2・四半期、中東紛争の影響を概ね乗り切ったことを示唆したが、米国とイランの戦闘再燃は、年後半の成長にとって下振れリスクとなっている。

パンテオン・マクロエコノミクスのシニア米国エコノミスト、オリバー・アレン氏は「基調的な成長は堅調だが、持続する可能性は低い」と指摘した。

米国の経済活動の3分の2超を占める個人消費は3.2%増と、第1・四半期の0.5%増から大きく加速した。税還付額の増加に加え、資産価格の堅調な上昇の恩恵を受けている高所得世帯の支出も個人消費の押し上げ要因となった。ただ、最近の株式市場の下落によりその勢いは鈍る可能性がある。先ごろ閉幕したサッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国​大会や、中間選挙関連の非営利団体による支出も、消費の押し上げに寄与したとみられる。

テック関連企業のバリュエーションが割高になっているとの懸念にもかかわらず、鈍化の兆しを見せていない人工知能(AI)投資ブームも内需の押し上げに寄与した。第2・四半期の企業の設備投資は15.2%増と、2四半期連続で2桁の伸びとなった。

ただ、AI関連のインフラ整備は輸入に大きく依存しており、貿易赤字の拡大につながっている。貿易赤字はGDP成長率を1.01%ポイント押し下げ、2025年第1・四半期以降で最大のマイナス寄与となった。

輸入の大幅な増加は通常、在庫の増加により相殺されるが、今回は堅調な内需を背景に在庫の取り崩しが続いており、在庫はGDP成長率を0.67%ポイント押し下げた。政府支出は、連邦政府支出が4.1%減少したことを受け0.8%減となり、GDP成長率をわずかに押し下げた。

貿易、在庫、政府支出を除いた国内民間需要は3.9%増加した。伸びは第1・四半期の1.7%増から加速した。

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