Tim McLaughlin
[2日 ロイター] - 米最大の送電網運営会社PJMは2日、熱波による送電網への負荷が高まる中、発電事業者に対し最大出力で運転し、停止中の発電所を直ちに稼働させるよう指示したと明らかにした。
電力供給を維持し信頼性を確保することが狙い。PJMの送電網は中部大西洋岸地域や南部、首都ワシントンの6700万人に電力を供給するとともに、世界最大級のデータセンター集積地も抱えている。
今週の熱波以前から、PJMはデータセンターや電気自動車(EV)による電力消費急増で限界に達しつつあるシステムの抜本的な見直しに苦慮していた。
PJMの措置には、要請に応じて電力消費を減らす「デマンドレスポンス」資源の準備が含まれる。給電指令担当者に対し、経営陣や政府機関への通知に加え、市民への節電要請の検討も指示した。
電圧引き下げの命令や、電力会社に顧客への送電停止を指示する措置には踏み込まなかった。
利用可能な全ての資源を投入するのは、より深刻な緊急措置の発動を防ぎ、供給がさらに逼迫したり送電状況が悪化したりした場合の顧客の停電リスクを低減することが目的。
実質的に今回の措置は、人口が密集するボルティモア・ワシントン都市圏を含む地域で、計画停電などの最終手段を回避する狙いがあるとみられる。