Parisa Hafezi Angus McDowall
[ドバイ 2日] - イランでは前最高指導者アリ・ハメネイ師の葬儀など数日間にわたる大規模な式典に向けた準備が進められている。イスラム共和制への国民の忠誠を示し、革命の情熱がなお衰えていないことを示す狙いがある。
ハメネイ師は米国とイスラエルによる2月末のイラン戦争初日の空爆で殺害された。葬儀は4日から首都テヘランで始まり、6日に大規模な葬列が予定されている。7日にはイスラム教シーア派の聖地コムで式典が行われ、9日に出身地マシュハドに埋葬される。
イラクでも式典が予定されている。
葬儀に先立ち、3日にはロシアや中国を含む各国の要人を招いた行事が行われる。
コムの金曜礼拝を主導するアヤトラ・モハマド・サイディ師は国営メディアに対し、「殉教した指導者や他の殉教者らの葬列に大勢の国民が参加することは事実上、イスラム共和制に対する新たな国民投票となるだろう」と語った。
当局は、交通手段・宿泊施設・食事を手配することで数百万人の支持者を動員してイランの各都市を埋め尽くし、存亡をかけた戦争と見なす危機を乗り越えた神権国家の威力を誇示したい考えだ。
テヘランでは2日、作業員らがハメネイ師の息子で新たな指導者となったモジタバ・ハメネイ師への支持を表明するポスターを張り出していた。ポスターには故ハメネイ師の姿と、その背後に掲げられた革命の握りこぶしが描かれている。
ただ、アナリストは団結と忠誠の表向きの姿の裏で、イスラム共和制への国民の支持は紙のように薄くなっていると指摘する。