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[アンカラ/ロンドン 2日 ロイター] - カナダ政府は来週トルコ首都アンカラで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に合わせ、同盟国や友好国の防衛関連投資に必要な資金を低コストで供給する「防衛・安全保障・レジリエンス銀行(DSRB)」の創設メンバー約10カ国を発表することを目指している。計画を担当するカナダ・ビジネス開発銀行総裁のイザベル・ユドン氏が2日にロイターに明かした。
DSRBは、加盟国の防衛力強化を支援するため最大で1000億ポンド(1330億ドル)の低利融資を提供する構想。カーニー首相が提唱する「ミドルパワー(中堅国)」連携構想の柱の1つと位置付けられている。
ユドン氏によると、創設メンバーはカナダを除き欧州諸国が中心となる見通し。ただ各国との最終調整と出資額を巡る協議が残っており、首脳会議で発表できるかどうかはまだ確定していない。
同氏は「まず参加の意思を固めた国々で発足し、その後も加盟の門戸を開いていく」と述べた。
一方でDSRBが最高格付けの「トリプルA」を取得するには主要国の参加が不可欠で、計画の行方にはなお不透明感が残る。
現在公式に参加を表明しているのはカナダのほか、欧州ではルクセンブルクだけで、同国がDSRBの欧州拠点になる見込み。現時点で他の主要7カ国(G7)で参加に近づいている国はないもようだ。
英国は独自の防衛資金調達構想「MDM」をオランダ、フィンランドと進めており、DSRBへの参加には慎重な姿勢を示している。ただ関係筋の話では、両構想の連携や統合の可能性については協議が続いている。
ドイツは当初距離を置いていたが、現在はオブザーバーとして協議に参加。イタリア、スペイン、トルコ、ベルギー、ウクライナも計画内容を検討しているという。
DSRBは2024年、元NATO高官や軍関係者、金融関係者らによって提案された。ロシアの脅威やウクライナ支援、中国の軍備拡張への対応を背景に、防衛関連投資を促進する狙いがある。
設立計画にはJPモルガン・チェース、ドイツ銀行、コメルツ銀行、INGのほか、カナダの主要各行も参加し、カナダ国内の本部候補地としてはトロント、モントリオール、オタワ、ハリファクス、バンクーバーの5都市が挙がっている。
事情に詳しい関係者は、DSRBに対するカナダの出資額は最大で15億ユーロ(17億ドル)、より小規模な参加国は5億-7億5000万ユーロ前後を負担する可能性があると述べた。