Mike Colias

[1日 ロイター] - 日産自動車のイバン・エスピノーサ社長は1日、同社の第2・四半期の米新車販売台数がやや増加したことに満足感を示した。ただ、道のりはまだ長いとの認識も示した。

2025年4月にトップに就任したエスピノーサ氏は、米国を経営再建戦略の中核に据えている。日産の米市場シェアは6%強で推移し、10年前の約9%から低下している。

同氏は日産が米国市場で方向性を見失っていたとの見方を率直に語ってきた。販売拡大を急ぎ過ぎた結果、品質とブランドイメージの問題を招いたと、1日のロイターのインタビューで語った。

過去10年間の大半にわたり、日産は販売台数を増やして市場シェアを高めようと大幅値引きを行ってきたが、ディーラーはこれが再販価値を損なったと指摘している。レンタカー会社への積極的な販売もブランドイメージを安っぽくしたとエスピノーサ氏は語った。

「以前は『とにかく販売台数、販売台数、販売台数』という感じだった。これは自動車会社の運営として好ましい方法ではない」とし、レンタカー市場からはおおむね「距離を置きたい」と述べた。

<品質と新型車をアピール>

現在は健全な販売成長を目指しているという。日産は車両の品質をアピールしており、最近では注目度の高い米JDパワーの新車オーナー調査で好成績を収めた。エスピノーサ氏は、今後相次いで投入する新型車も、米国での巻き返しに向けた取り組みを後押しするとの見方を示した。

その第一陣の一つがSUV(多目的スポーツ車)「ローグ」のハイブリッド車(HV)で、今年後半に発売予定だ。エスピノーサ氏は、過去数年で人気が急上昇したHVで顧客を獲得する機会を日産は逃したと述べた。HVの人気は特に、イラン紛争によるガソリン高の中で高まった。

日産はまた、トラックのようなフレームを採用した新型のSUV投入も計画しており、1990年代から2010年代半ばまで米国で販売されていた「エクステラ」の復活も含まれる。

こうした米国戦略は、コスト管理のため世界の生産能力と従業員を15%削減することを含む大規模な再建計画の一環。日産はまた、ホンダとの経営統合計画が頓挫したことを受け、車両技術の開発に向けた提携先も模索している。

ワシントン近郊で日産販売店を経営するハリー・クリスウェル氏は、製品企画出身のエスピノーサ氏の手腕にディーラーは期待しているとし、「どうしても欲しいと思わせる製品を出せれば、うまくいく」と語った。

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