Neil J Kanatt Abigail Summerville
[1日 ロイター] - 米食品スーパー大手のクローガーは1日、同業ジャイアント・イーグルを総額16億5000万ドルで買収することで合意に達したと発表した。クローガーは今回の買収により、米国の中西部および東海岸中部で競争力を高めることを目指す。
米国の消費者が物価高騰に直面し、より安価な生活必需品を求めている中で、クローガーは同業大手ウォルマートや、インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムなどとの激しい競争に直面している。2027年に買収手続きを完了し、買収完了の2年目からクローガーの調整後利益を押し上げると予想している。
クローガーは現金12億5000万ドルでジャイアント・イーグル株を買うとともに、同社の負債残高約4億ドルを引き受ける。
ジャイアント・イーグルは家族経営で、年間売上高は約90億ドル。中西部オハイオ州の北部、東部ペンシルベニア州の西部、メリーランド州、南部ウエストバージニア州、インディアナ州でスーパーを計197店と独立型薬局を11店それぞれ運営している。
クローガーのグレッグ・フォラン最高経営責任者(CEO)は「当社は今回の機会を慎重に評価したが、戦略的に適合することは明らかだ。ジャイアント・イーグル(の買収)で、魅力的な隣接市場へ進出できる」とコメントした。
食品や飲料、パーソナルケア、ペット用品、ヘルスケアといった消費財セクターでは、物価高騰や消費者の好みの変化、競争の激化に対応するための企業の合併・買収(M&A)が活発化している。消費者調査会社コンシューマー・エッジのアナリスト、マイケル・ガンサー氏は「今回の買収は、従来の食品スーパーにとって厳しい時期に飛び込んできた」とし、ジャイアント・イーグルの顧客層は景気変動の影響を受けにくい、年齢層が高めの買い物客に偏っていると指摘した。
クローガーは純負債対調整後コア利益の比率を2.3―2.5倍とする目標を維持するとともに、配当および20億ドルの自社株買いプログラムを継続する方針だ。
クローガーは同業大手アルバートソンズとの合併を計画したものの、2024年に破談になっていた。