トルコのエルドアン大統領は12日、シリア北東部のユーフラテス川の東側で「数日以内」に軍事作戦を開始すると発表した。少数民族クルド人の武装勢力の掃討が目的。一方、米国防総省は同日、一方的な軍事行動は「受け入れられない」との見解を示した。
エルドアン大統領はアンカラでの防衛業界の会合で「ユーフラテス川の東側から分離主義のテロリストを掃討する作戦を数日以内に開始する。標的は決して米兵士ではない」と述べた。
これにより「より健全な協力への政治的解決への道が開ける」とした。
米国は過激派組織「イスラム国」(IS)との戦いで、トルコがテロ組織とみなすクルド人民防衛部隊(YPG)を支援しており、米国とトルコはシリア情勢への対応を巡り長く対立している。
国防総省の報道官は声明で「シリア北東部での一方的な軍事行動、特に米兵士が駐留している可能性のある地域またはその周辺での行動は深刻な懸念となる」と指摘。「こうした行動は受け入れられない」とした。
国防総省の報道官は「国境地域での持続的な安全確保の唯一の方策は対話だと考えており、協調せずに行う軍事作戦により共通の利害が損なわれる」との見解を示した。
また、米国はトルコ国境の治安確保に全面的に注力する一方、ISへの対応でYPGを含む「シリア民主軍(SDF)」との協力にも引き続き注力するとした。
[ワシントン/イスタンブール 12日 ロイター]

Copyright (C) 2018トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
2026年5月19日号(5月12日発売)は「中東新秩序の勝者」特集。
剛腕首相ネタニヤフが図ったアラブとイランの弱体化で、中東に訪れる新時代
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます