[フランクフルト 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのパツァリデス・キプロス中銀総裁は7日、欧州は共同債の発行に対する長年の政治的抵抗を克服する時期に来ているとの見解を示した。欧州共同債という大規模な安全資産が実現すれば、欧州連合(EU)の主権と安定が強化されると主張した。
欧州では、米国債に対抗し得る指標金融商品として共同債の発行を巡る議論が長年続いているが、ドイツやオランダなど一部の国は、自国の納税者が他国の財政的無責任のツケを払わされることになると警戒し、反対してきた。
パツァリデス氏はオピニオン記事で「経済的、地政学的、制度的な状況が合致していることを踏まえると、欧州共通の安全資産を発行するという案には説得力がある」と述べた。
こうした金融商品はコストの引き下げにつながるほか、グリーン化、デジタル移行、人工知能(AI)プログラム、防衛、健康対策、エネルギー安全保障など共通の取り組みに資金を供給するために必要な規模を生み出し得ると指摘した。