Robert Harvey
[ロンドン 3日 ロイター] - クウェート石油公社(KPC)の国際マーケティング担当マネジングディレクター、シェイク・ハーレド・アフマド・アルサバーハ氏は3日、イランが事実上封鎖しているホルムズ海峡が再開されれば、クウェートは6-8週間以内に石油生産の約70%を回復できるとの見通しを示した。
S&Pグローバル・エナジー主催の中東石油・ガス会議で、残りの30%の回復にはさらに約1カ月を要するだろうと語った。
今回示された生産回復までの期間は、ホルムズ海峡の通航の完全な再開に関する一部の予測よりも短い。
2日にはアブダビ国立石油公社(ADNOC)の販売・取引担当エグゼクティブバイスプレジデント、フィリップ・クーリー氏が、海峡の通航が戦前の水準まで完全に回復するには来年半ばまでかかる可能性があると発言。国際エネルギー機関(IEA)の石油部門責任者トリル・ボソーニ氏は、たとえ今合意に達したとしても、最善のシナリオで回復には6-8カ月かかるとの見解を示していた。
またアルサバーハ氏は、KPCが製油所の生産量を2-3週間ほどで通常の水準に戻せると述べた。同氏によると、KPCの精製能力は日量約140万バレル。
ビトル・バーレーンの調査責任者を務めるベイダー・ヌルディン氏は3日、ペルシャ湾岸諸国の製油所は40-60日以内に稼働率を90-95%程度まで引き上げることは可能だと予測した。
中東の製油業者は、現在の供給危機の先を既に見据えている。
アルサバーハ氏は、クウェートがパイプラインを建設する可能性について「友好国」と協議中であると説明。「多くの人々が、なぜ使わないのにパイプラインを建設するのかと考えていたが、今こそパイプラインの有用性が示されている」と述べ、今回の危機がクウェートにおける大規模な貯蔵能力の必要性も浮き彫りにしたと付け加えた。
オーストリアの石油大手OMVもこの発言に同調し、同社のゼネラルマネジャー、ミカエル・ベルトッド氏は会議で、中東の製油業者は今後2─3年で商業的な機敏性を高め、パイプラインや貯蔵施設への投資を強化しなければならないと語った。
その上で、将来の供給ショックに対処するためには、より強力なパートナーシップが必要になると強調した。
一方ADNOCのビジネス変革担当シニア・バイス・プレジデント、ファテマ・ビン・サリーム・アルテネイジ氏は石油需要について、目先は在庫を再構築するため一時的に急増し、その後価格が正常化するにつれて着実な回復に向かうとの見通しを示した。