Kyu-seok Shim Joyce Lee

[ソウル 4日 ロイター] - 韓国で3日に実施された統一地方選挙は、李在明大統領率いる与党「共に民主党」が主要都市の大半で勝利を収めた。ただ、ソウル市長選では保守系野党「国民の力」の現職、呉世勲市長が再選を果たし、与党にとって象徴的な打撃となった。

共に民主党は全国16の広域自治体首長選のうち12で勝利し、国民の力は4勝にとどまった。李氏の就任1年目にして与党は地方政府を広く掌握することになった。

しかし、韓国最大の都市で、政治的に最も重要視されるソウル市長選での敗北は、与党の勝利に水を差した。

共に民主党の鄭清来代表は全国的な「大勝利」だとして有権者に感謝する一方、首都での敗北の痛手を認めた。

呉氏は勝利演説で、ソウルの有権者は国が完全に一方に傾くのを防ぐため「抑制と均衡という偉大な民主主義の原則」を支持したと述べた。

明知大学の政治学教授、シン・ユル氏は「浮動票が重要なソウルや釜山などの象徴的な激戦区を誰が制するかが鍵だった」と指摘。過熱する住宅市場を抑制しようとする李政権の政策への不満がソウルの有権者に一定程度影響したとみられると述べた。

それでも、保守地盤である韓国第2の都市・釜山での勝利を含め、共に民主党の全体的な戦績は、人工知能(AI)半導体ブームを背景とした堅調な輸出や株高に支えられ、李氏が全国規模で強い支持を維持していることを示している。

選挙前は、国民の力が16の広域自治体のうち12を握っていた。

<投票用紙不足>

選挙はソウルの一部地域で混乱に見舞われた。想定を上回る投票率を背景に複数の投票所で投票用紙が不足する事態となり、与野党双方から批判を浴びた。

用紙不足は十数カ所の投票所で報告され、一部の有権者は数時間待たされたり、投票できずに立ち去ったりした。影響を受けた投票所では投票時間が延長された。

この問題は一部の有権者や保守系団体による抗議を引き起こした。国民の力の関係者は、同党がソウル市長の座を維持する見通しが明確になる前に、中央選管の外に集まり、選挙が「汚された」として開票の中止と選挙の再実施を求めた。

中央選管は謝罪し、徹底的な調査を行うとしたが、今回の事態は選挙の延期や再実施の根拠には当たらないとの見解を示した。

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