[3日 ロイター] - 日産自動車は、英サンダーランド工場における中国・奇瑞汽車(チェリー)の英国向け乗用車の委託生産を検討する覚書を結んだ。両社が3日、明らかにした。
発表によると、日産は同工場を引き続き完全に所有する。
日産はサンダーランド工場で約6000人を雇用している。同工場は1980年代以降、日産の英国事業の中核を成し、クロスオーバーSUV(多目的スポーツ車)「キャシュカイ」や「ジューク」などのモデルを生産してきた。
拘束力を持たない同覚書によると、日産は2027年度に同工場の第1生産ラインでチェリーの英国向け乗用車の生産開始を目指す可能性がある。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は4月、日産がサンダーランド工場での車両生産についてチェリーと協議したと報じていた。
中国の自動車メーカーは関税を回避し、サプライチェーン(供給網)を改善するため、欧州で生産拠点の確立を進めている。
チェリーの幹部は今年4月にパリで開かれたイベントで、他の自動車メーカーと提携してその既存工場を活用することで、欧州での生産拡大を目指していると述べていた。
一方、日産はサンダーランド工場の稼働率向上を図るため、車両生産を第2ラインに集約する方針を示している。