[東京 3日 ロイター] - 3日午後、日銀の植田和男総裁の講演開始後、ドルが一時159円前半に30銭ほど下振れした。6月利上げの有無が注目される中、植田総裁は「基調的な物価上昇率が上振れていくリスクも意識せざるを得ない状況」などと述べ、物価上振れリスクの悪影響に警戒感を示した。ただ、講演前から市場では6月の利上げ観測が既に優勢となっており、ドル/円はすぐ持ち直し、講演前の水準まで値を戻している。
植田総裁の講演の直前には高市早苗首相が参院本会議で、金融政策の具体的手法は「補正予算編成の有無にかかわらず日銀に委ねられるべき」との認識を示した。市場では、中東情勢対応の補正予算編成と同時期に日銀が利上げに踏み切ることを疑問視する声も上がっていた。