Michael S. Derby
[2日 ロイター] - ハマック米クリーブランド地区連銀総裁は2日、米連邦準備理事会(FRB)が、既に過度に高く、懸念される傾向にあるインフレ圧力に対処するため、「近く」行動を起こす必要があるかもしれないと述べた。
ハマック氏は今年のFOMCで投票権を持つ。
「データを踏まえ、完全雇用に対するリスクよりも、高インフレが持続するリスクの高まりを強く懸念している。インフレ率を2%に下げる上で、金融政策が十分制約的ではない可能性についても懸念している」と講演原稿で述べた。
「高インフレが経済に定着したという決定的な証拠を待てば、より大きな代償を伴う、より大規模な政策調整が必要になる可能性がある」と指摘した。
今のところ「経済見通しを巡る不確実性を踏まえれば、金利を据え置くことは合理的だ」とした上で「しかし、最近の傾向が続けば、近く行動を起こすことが適切になるかもしれない」とした。
6月16─17日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)は、政策金利の据え置きがほぼ確実視されている。
ハマック氏は「インフレの状況は芳しくない。インフレ率は高すぎる上に、さらに上昇している」とし、データは「財や非住宅のサービス全般で比較的広範な物価圧力を示している」と指摘した。
「エネルギーコストが早期に低下せず、企業が値上げ以外の選択肢がないと考えた場合、インフレが高止まりするリスクが高まっている」と述べ、インフレは電気料金、健康保険、ソフトウエアがけん引しているとした。
一方で、経済全体は底堅さを示しており、労働市場は完全雇用に近い状況で安定しているとし、「金融環境の指標は成長を阻害するどころか、下支えしている」と述べた。