[フランクフルト 1日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事は1日、ステーブルコインの利用拡大がドルの世界的な優位性を高め、一部の国の金融政策運営能力を損ない、ユーロの役割さえ低下させる恐れがあるという認識を示した。

ステーブルコインは特定の資産に連動し、安定した価値を保つよう設計された暗号資産(仮想通貨)の一種。利用は依然として比較的少ないものの急速に拡大しており、アナリストのモデル分析ではさらなる急速な普及が示唆されている。

ステーブルコインの大半はドルに連動しており、発行が急増すれば、20年に及ぶドルの世界的な地位低下の流れを鈍化させ、場合によっては反転させる可能性さえあると、一部のエコノミストは指摘する。

シュナーベル氏はソウルで開催された韓国銀行(中央銀行)の会議で、ステーブルコインの利用拡大に関連し「ドルの優位性は、必ずしも経済ファンダメンタルズの強さによってではなく、ネットワーク効果や規模、先行者利益によって強化されるだろう」と述べた。

ステーブルコイン利用拡大によるドルへの追い風は、金融政策の信頼性に欠ける国々に最も大きな影響を及ぼす可能性があるが、ユーロにも波及し得ると指摘。

「欧州の視点から見れば、これは最終的に、新たな形態のトークン化金融や、より広義の国際通貨システムにおけるユーロの役割を制限することになりかねない」と語った。

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