[ドブロブニク(クロアチア) 31日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のグリーン金融政策委員は31日、近年急速に普及したステーブルコイン(法定通貨と連動するように設計された仮想通貨の一種)について、将来的には銀行預金のデジタル版である「トークン化預金」に取って代わられる可能性が高いとの見方を示した。
グリーン氏はクロアチアのドブロブニクで開かれた会合で、「おそらくトークン化預金がステーブルコインに取って代わるだろう。5年後には、なぜ私たちがステーブルコインについて議論していたのか不思議に思うかもしれない」と語った。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)、ステーブルコイン、デジタル預金のいずれにも市場ニーズは存在するとしながらも、商業銀行が、この分野で対応に乗り出さなければ従来の預金を失うと認識するようになれば、トークン化預金技術の開発に資金を投じるようになり、デジタル預金が優位に立つとの見方を示した。
一方、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事はステーブルコインを擁護した。ステーブルコインは決済コストを引き下げる可能性のある金融イノベーションであり、過度な規制によって阻害すべきではないと主張。「私は常にステーブルコインを単なる決済手段としてみている。邪悪なものでも危険なものでもない。決済市場に競争をもたらしているだけだ」と述べた。