[29日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は29日、イラン戦争が経済に与える影響を巡る不確実性と成長ペースの弱さを踏まえれば、インフレ率が中銀の目標である2%を上回って推移することを容認することは正当化されるとの認識を示した。
アイスランド中銀がレイキャビクで主催する会議の講演で発言した。「しかし2次的影響の兆候が現れ始めれば、その許容度は弱まる」とも述べた。
ベイリー氏は、英中銀は利下げを選択肢から排除することで金融政策を引き締めており、それはすでに経済に影響を及ぼしていると指摘。「われわれは中東情勢と、それが英経済とインフレに与える影響を非常に注意深く見守り、必要に応じて政策を調整しなければならない」とした。
金融市場は、英中銀が2026年中に0.25%の利上げを1回実施することを完全に織り込んでおり、2回目の利上げの確率を約3分の1と見込んでいる。3月時点では、投資家は年内に3回を超える利上げを織り込んでいた。
ベイリー氏は投資家による利上げ観測の後退を歓迎し、講演後の質疑応答で「この流れが続くことを期待する。それは中東情勢次第だと考える」と語った。