Olivia Le Poidevin David Brunnstrom

[29日 ロイター] - 国連は紛争地での性的暴力に関するブラックリストに、イスラエルとロシアを追加した。イスラエルは同リストにイスラム組織ハマスが掲載されていることに反発し、グテレス国連事務総長との関係を断つと表明した。

グテレス氏は紛争関連の性的暴力に関する年次報告書を国連安全保障理事会に提出。昨年のものより一歩踏み込み、イスラエルとロシアの軍や治安部隊による虐待の凄惨な実態が報告された。グテレス氏は昨年、イスラエルとロシアについて、強姦やその他の性的暴力の組織的な実行または関与が疑われるとし、ブラックリストに加えられる可能性があると警告していた。

国連は2023年10月7日にイスラエルを奇襲攻撃したハマスをすでにこのリストに掲載。イスラエルがハマスと共に掲載されたことについて、イスラエルのダノン国連大使は「新たな最低の行為」と非難。リストへの掲載は政治的な判断で、事実や現実と乖離していると反論した。

イスラエル外務省は、グテレス氏との全ての関係を断つと表明。Xへの投稿で「グテレス氏が誠実さ、高潔さ、プロフェッショナリズムのあらゆる基準に違反することを選んだ以上、イスラエルは事務総長室との全ての関係を断ち、新たな国連事務総長が任命されるまで待つことを決定した」とした。

米国のウォルツ国連大使は「強固な法の支配を備えたイスラエルのような民主国家を、ハマスのようなテロ組織と同列に扱うのは理にかなわない」とした。

ロシア国連代表部からコメントは得られていない。

紛争地での性的暴力に関する国連のブラックリストに掲載されても制裁などが科されることはないが、公に名指しされることで掲載国の評判が影響を受ける可能性があるほか、繰り返し掲載されれば、国連の平和維持活動(PKO)への参加が認められなくなる。

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