David Shepardson
[ワシントン 28日 ロイター] - 米国土安全保障省のマリン長官は28日、ニュージャージー州北部で地元法執行機関が連邦移民当局に協力していないとして、トランプ政権がニューアーク空港での国際線旅客・貨物の手続きを近く停止する可能性があると述べた。
FOXニュースの番組で「状況が変わらなければ、早急にこの措置を取らざるを得なくなるだろう」と語った。ニューヨーク市近郊にある同空港はユナイテッド航空の主要拠点。
マリン氏は、連邦移民当局者がニュージャージー州の収容施設に出入りできるよう地元警察が協力していないと不満を示し、ニューアーク空港から税関職員を異動させる可能性があると警告。「(税関が)国際線の手続きを行わなければ、航空機が着陸しても乗客は米国への入国を認められなくなる」と述べた。
米航空各社はこの警告を極めて深刻に受け止めており、国際線の停止が壊滅的な影響を及ぼしかねないとして政権幹部や議員に働きかけている。ユナイテッドはコメントを控えた。
ブランチ司法長官代行はその後、FOXニュースで、聖域都市の全空港で国際線手続きを停止するのは「極端な」選択肢だが、検討する必要があると発言。
「あらゆる選択肢を議論しなければならない」とし、「最終的には、何が最も理にかなうか、そしてトランプ大統領がどう対処すべきと考えるかによる」と語った。
マリン氏は26日、政権の移民取り締まりへの協力を拒否している「聖域都市」の主要空港で国際線の旅客や貨物の手続きを停止する計画を策定中だと述べていた。
来月開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)で海外から何百万人もの観光客の流入が見込まれる中、この措置が実行されれば、民主党が地盤とする州の主要空港で国際航空便や商業活動が事実上停止する可能性がある。
主要な旅客・貨物航空会社を代表する「エアラインズ・フォー・アメリカ」は、主要空港で税関職員を削減すれば、航空会社、旅行者、国際貨物の流れに重大な混乱を招くことになると述べた。