Dietrich Knauth
[ニューヨーク 27日 ロイター] - 米司法省は、グーグルのソフトウエアエンジニアを予測市場ポリマーケットでのインサイダー取引容疑で訴追した。内部情報を利用してグーグルの「最も検索された人物」リストに連動した賭けを不正に操作し、120万ドルの利益を得たという。
27日に公開された訴追状によると、訴追されたのはイタリア国籍のミケーレ・スパニュオロ容疑者(36)。内部情報を利用し、インディーポップミュージシャンのD4vdなど、本命視されていなかった候補に賭けていたとされる。D4vdは10代少女の殺害容疑で逮捕された後、グーグルの最も検索された人物リストに入った。
昨年12月4日に公表されたグーグルの統計によると、D4vdは年間で最も検索された人物だった。容疑者は11月27日にD4vdがトップになると賭けた際に内部情報を利用したとされる。
訴追状によると、市場ではD4vdがトップになる確率は「ほぼゼロ」とみられていたため、この賭けは特に大きな利益をもたらした。
容疑者はグーグルの検索ランキングに基づく他の賭けでも内部情報を利用したとされている。
グーグルは声明で、法執行機関と協力しているとし、機密情報を利用して賭けを行うことは社内規定の重大な違反だと述べた。広報担当者によると、容疑者は休職処分となっている。
ポリマーケットは、法執行機関の捜査に協力したと述べ、予測プラットフォームの協力が米国におけるインサイダー取引の訴追につながったのは現時点で自社のみだとしている。
連邦検察当局は4月、機密情報を使ってベネズエラのマドゥロ大統領の身柄拘束を巡るポリマーケットの賭けを行ったとして、米陸軍兵士を起訴した。