[ベイルート 27日 ロイター] - イスラエル軍は27日のXへの投稿で、レバノン南部を新たに広範囲にわたって戦闘地帯に指定し、住民に北へ移動するよう命令した。同地域内の親イラン民兵組織ヒズボラに対しては「強力な力」で対抗すると警告した。
4月16日にイスラエルとヒズボラの停戦合意が発表されたが、その後も攻撃の応酬が続いている。今月26日にはイスラエルがレバノン南部と東部で120回余りの空爆を実施し、事態のさらなる悪化がうかがえる。
イスラエル軍の報道官はXに「ザハラニ川以南の全域は戦闘地帯とみなされるため、レバノン南部の住民は川の北側へ避難することを勧告する」と投稿した。
ザハラニ川はイスラエルとの国境から北へ約40キロの地点を東西に流れており、その南側のレバノン領土は約2000平方キロに及ぶ。
イスラエルのネタニヤフ首相は26日、同国北部をヒズボラから守るために、レバノンでさらなる行動をとる必要があると強調した。
レバノンの治安当局がロイターに語ったところでは、住民らはレバノン南部の他の地域から既に数千人の避難民を受け入れている港湾都市サイダに向けて北へ逃れている。
ヒズボラがイスラエルとの戦闘を開始した3月2日以降、イスラエルの攻撃と避難命令によって120万人を超えるレバノン人が避難を余儀なくされた。
世界保健機関(WHO)は、停戦以降のイスラエルの攻撃ではレバノン国内で少なくとも608人が死亡したと発表した。