[ニューヨーク 27日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が約4週間ぶりの安値に下落し、日本政府・日銀が先月、為替介入に踏み切った水準に迫った。また市場は、イラン紛争を巡る緊張再燃の兆しを見極めようとしている。
円は対ドルで0.14%安の159.51円と、当局が円買い介入に動いた4月30日以来の安値を付けた。先月は160円突破後に介入が実施されたことから、市場では160円が介入発動の重要な節目として意識されている。
マネーコープ(ニュージャージー州)の北米ストラクチャリング責任者、ユージン・エプスタイン氏は、日本当局が実際に円買い介入を行ったにもかかわらず、市場は完全に当局の虚勢を見抜き、再び円売りを仕掛けていると指摘。その上で「過去にも全く同じパターンが繰り返されてきた」とし、市場はおそらく再び日銀を試すことになるとの見方を示した。
日銀の植田和男総裁は27日、過去の原油価格上昇局面を振り返った上で、同じ原油価格上昇でも「賃金、期待、需要や為替レートに依存して非常に異なる影響をもたらし得る」と指摘した。
市場はまた、米国とイランの和平交渉の行方にも注目。トランプ米大統領は、米国とイランの和平交渉にはまだ解決すべき問題があるとの見方を示した。これに先立ち、ホワイトハウスは、イラン国営テレビが報じた米国との紛争終結に向けた覚書草案について「事実ではない」とし、覚書は「完全なねつ造だ」と否定した。
早期の紛争終結への期待が後退する中、ドルは底堅く推移し、前日の上昇を維持した。主要通貨に対するドル指数はほぼ横ばいの99.2で、2日続伸の勢いとなっている。
ユーロは1.163125ドルとわずかに下落。
英ポンドは0.11%安の1.34320ドル。
豪ドルは0.35%安の0.71415米ドル。オーストラリアの4月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、燃料税の引き下げなどを背景に市場予想をやや下回った。一方、原油価格の上昇が経済全体に波及したことでコアインフレは加速した。
ニュージーランド(NZ)ドルは1.11%高の0.59米ドルと、前日の下落から反発。NZ準備銀行(中央銀行)は政策金利のオフィシャルキャッシュレート(OCR)を2.25%に据え置いた。ただ、投票では賛否が分かれ、僅差の決定だったことが浮き彫りになった。
ドル/円 NY終値 159.51/159.52
始値 159.37
高値 159.58
安値 159.25
ユーロ/ドル NY終値 1.1624/1.1628
始値 1.1639
高値 1.1660
安値 1.1623