[26日 ロイター] - 国連のグテーレス事務総長は26日、ロシアがウクライナの首都キーウにある防衛関連企業や意思決定拠点への攻撃を計画していると発表したことについて「深い懸念」を表明した。国連安全保障理事会で述べた。

ロシアは25日、キー‌ウにある防衛産業施設に対し、「​一連の計画​的な攻撃」を開始する⁠と表明し、キ​ーウに滞在してい​る外国人に対しキーウから退避するよう​勧告した。前日24日には、ロシアはキーウへの攻撃としては紛争開始以降最大規模の爆撃の一つを実施した。

グテーレス氏は、ロシアの発表に先立ち、ロシアが占領するウクライナ東部ルハンスク州中部スタロビルスクにある学生寮がドローン(‌無人機)によるウクライナの夜間攻撃を受けたとの報告があったと説明。

その上で「われわれはこの学校への攻撃を非難した。どこで起きようとも、民間人や民間インフラに対するあらゆる攻撃を非難する」とし、民間人に壊滅的な被害をもたらしている紛争のエスカレーションを回避することが不可欠だと強調した。

また、ロシアがキ​ーウに滞在してい​る外国人に退避するよう​勧告したことなどを受け、ドイツ、ノルウェー、オランダ、欧州連合(EU)は26日、ロシアの外交代表を呼んで説明を求めた。

EUのヒッパー外交政策報道官は26日、EUの外交当局はロシアの臨時代理大使を呼び出し、状況を説明するよう求めたと明らかにした。

ヒッパー氏はXへの投稿で「ロシアが外国人や外交官に対しキーウから退避するよう求める脅迫は容認できないエスカレーションだ」と述べ、ロシア政府に「民間人への攻撃をやめるよう」求めた。EUの代表部はキーウにとどまるとも述べた。

ノルウェーのアイデ外相は、ウクライナにおける外国人職員に対する「明白な脅迫」に対処するため、ロシアのコルチュノフ大使を呼んだとしたほか、スウェーデンも25日、「北欧・バルト地域における領空侵犯に関するロシアの虚偽の主張と、ラトビアや同地域の他の国々に対するロシアの脅迫を非難する」ためロシア大使を呼び出したことを明らかにした。

在ベルリンのロシア大使館は、こうしたEU側の抗議を退け、軍事目標に対して「精密攻撃」を行うことがロシアの目的だと主張。同大使館がテレグラムに投稿した声明によると、ネチャエフ駐独大使は、ロシア軍が「民間インフラや外交公館を意図的に攻撃することは決してない」と強調した。

声明はまた、ネチャエフ大使が「キーウの軍事目標に対する精密攻撃は、ウクライナ政権の武装勢力が長距離ドローンを使用して行った残虐なテロ行為への対応だ」と直接表明したとしている。

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