(本文中の報告書の名称を修正しました)

Abhijith Ganapavaram Allison Lampert

[ニューデリー/モントリオール 26日 ロイター] - 260人の死者が出た2025年6月のエア・インディア機墜落事故からまもなく1年となるが、インド当局は、事故の最終報告書ではなく中間報告書を準備していることが分かった。事情を知る関係者は「非常に複雑な調査で、時間がかかっている」とし、事故発生から1年の節目までに最終報告書は間に合わないと述べた。

事故は25年6月12日に発生した。エア・インディアのボーイング787型機(ドリームライナー)がインド西部グジャラート州アーメダバードで離陸直後に墜落。乗客乗員全員のほか、地上の人も巻き込まれて命を落とす大惨事となった。

インド航空機事故調査局(AAIB)は、米運輸安全委員会(NTSB)の協力も得て操縦室内の音声を録音したボイスレコーダーや飛行記録を収めたフライトレコーダーを解析。25年7月に発表した暫定報告書は、操縦席の燃料制御スイッチが「オフ」にされ、エンジンへの燃料供給が断たれて推力を失った可能性があるとの見解を示したが、AAIBは、「明確な結論を出すには時期尚早」としていた。

国際ルールでは、最終報告書は事故から1年以内に提出することになっている。ただ調査に時間を要することもあり、その場合は1年ごとの節目に中間報告を発表すべきとされている。

現在準備している中間報告について、関係者は昨年の報告よりも「包括的」で、考え得る主な原因、その他の要因を検証したものになると述べた。

今年2月、ロンドン発バンガロール行きのエア・インディアのドリームライナーで、離陸前のエンジン始動中に燃料スイッチが「ラン(作動)」の位置に固定されない事象が発生。3回目の試みで固定され離陸し、バンガロール到着後に操縦士が問題を報告した。

これにより、燃料スイッチに改めて注目が向けられた。ボーイングは同機から燃料スイッチを回収。インド航空規制当局、民間航空局(DGCA)は6月に職員を米シアトルに派遣し、ボーイングの燃料スイッチ試験を視察する予定とされる。

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