Angelo Amante
[ローマ 25日 ロイター] - イタリア北部ベネチアの市長選で、メローニ首相の右派連立政権の支援する候補が勝利したことが、25日時点の開票結果で判明した。イタリア全土で実施された地方選挙において、最も注目されていた都市を確保した形だ。
今回の地方選は、メローニ政権が3月の司法改革を巡る国民投票で手痛い敗北を喫し、2022年の発足以降最も深刻な逆風にさらされる中で実施された。
ベネチアは過去10年間にわたって右派が統治してきたが、今月発表された世論調査では中道左派の優位が示された。
しかし最新の開票結果に基づくと、中道右派候補のシモーネ・ベントゥリーニ氏が約51%の票を獲得し、中道左派の対立候補の39%を上回った。これにより、候補者が50%以上の票を得られなかった場合に実施される決選投票を回避して勝利を決めた。
世論調査会社ユートレンドは、2位との得票差の大きさから結果はもはや疑いようがないとして、ベントゥリーニ氏の勝利を確実視した。
メローニ氏率いる「イタリアの同胞」所属の有力議員ジョバンニ・ドンゼッリ氏は「(野党側は)『メローニ氏は終わった、中道右派は危機にある』という言説を押し付けられると確信してベネチアに現れた。しかしイタリア国民が投票に臨んだ結果、そうした期待は現実に突き当たった」と強調した。
今回の地方選挙は、来年に予定されている次期総選挙の前哨戦の1つと位置づけられていた。
南部カンパニア州のアマルフィ海岸に近いサレルノでは、以前に中道左派連合で10年間州知事を務めたビンチェンツォ・デ・ルカ氏が5期目の当選を果たした。
一方シチリア島のメッシーナでは、中道右派と中道左派の二大勢力のいずれにも属さないフェデリコ・バジーレ前市長が再選を決めた。また14年から左派が政権を握っていたレッジョ・カラブリアでは、中道右派が市長を奪回する見込みだ。