Crispian Balmer
[バチカン市 25日 ロイター] - ローマ教皇レオ14世は25日、カトリック教会として奴隷制度への非難が遅れたことと歴史的に同制度を正当化してきたことを認め、教会が果たした役割について教皇としてこれまでで最も明確な謝罪を表明した。
世界のカトリック教会に向けた初の回勅(公的書簡)の重要箇所で、教会が「奴隷制度という苦難の元凶」を人間の尊厳と相容れないものとして完全に認識するまでに何世紀もかかったと述べ、その遺産を「キリスト教徒の記憶における傷」と表現。
奴隷にされた人々が耐えた苦しみに「深い悲しみ」を表明し、「このことについて、教会の名において心から許しを請う」と述べた。
教皇は、教会が非キリスト教徒の奴隷化を含むさまざまな形態の服従を管理・正当化する形で支配者に対応した時期があったこと、またそれ以前の中世には教会機関が独自の奴隷を所有していたことを認めた。
さらに、これは「長期間にわたる教義と実践の矛盾」だとした上で、教会が奴隷制度を「正式・絶対的、普遍的に非難」するに至ったのは19世紀のレオ13世時代になってからだったと述べた。
この発言は、バチカン(ローマ教皇庁)より個々のキリスト教徒の行動に焦点を当ててきた歴代の教皇の発言からさらに踏み込んだ内容で、ローマ教皇が組織としての責任をこれまでで最も明確に認めるものとなった。