[ニューヨーク 21日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場は、中東戦争終結に向けた合意の可能性を見極める中、ドル指数が横ばいで推移した。取引序盤では一時、和平合意が間近との期待に懐疑的な見方が広がり、6週間ぶりの高値を付けていた。
イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が同国の濃縮ウランを国外に搬出してはならないとの指示を出したとの報道を受けてドルは上昇した。ただその後、米国とイランが戦争終結に向けた合意の最終案で一致したとの未確認の報道を受け、上昇分を帳消しにした。
戦争の長期化に伴うエネルギー供給の混乱が続けば、米消費者物価指数(CPI)のコア指数やインフレ期待に波及する恐れがあり、連邦準備理事会(FRB)が利上げに向かう可能性があるとの見方がドルの押し上げ要因となっている。米国の成長見通しの相対的な強さもドルの下支えとなっている。
CIBCキャピタル・マーケッツのFICC戦略担当ディレクター、ノア・バッファム氏は「原油ショックの開始からほぼ3カ月が経過しており、通常はこのタイミングで世界の成長が若干悪化し始める。そのため、われわれは世界経済の成長に影響を受ける通貨にはやや慎重な姿勢を取っている」と述べた。
この日発表のユーロ圏全体や英国、日本の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値がいずれも軟調だったことはこうした不安を浮き彫りにし、相対的に強い米国の見通しを背景にドルを押し上げた。
5月の米PMI速報値は55.3に上昇し、2022年5月以来、4年ぶりの高水準となった。イラン戦争に伴う供給不足や価格上昇に備え、企業が在庫を積み増した。一方、サービス業PMIは50.9と、前月の51.0から小幅低下した。
主要通貨に対するドル指数は横ばいの99.13。
円は対ドルで0.01%安の158.92円となった。足元のドル高は、日本政府・日銀が先月、円買い為替介入を行った160円の水準に円を押し戻しつつある。
ユーロは0.03%安の1.1624ドル。
英ポンドは0.07%高の1.3441ドル。
ドル/円 NY終値 158.96/159.00
始値 159.12
高値 159.34
安値 158.83
ユーロ/ドル NY終値 1.1618/1.1619
始値 1.1606
高値 1.1630
安値 1.1577