Lucia Mutikani
[ワシントン 21日 ロイター] - S&Pグローバルが21日発表した5月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値は55.3と、前月の54.5から上昇し、2022年5月以来、4年ぶりの高水準となった。イラン戦争に伴う供給不足や価格上昇に備え、企業が在庫を積み増した。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は53.8だった。
一方、サービス業PMIは50.9と、前月の51.0から小幅低下したものの、製造業の改善が相殺する格好となった。その結果、総合PMIは51.7と、前月から横ばいとなった。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、この数字は「第2・四半期の国内総生産(GDP)の年率換算成長率が1%をはるかに超える水準となるのは難しいことを示唆している」と述べた。
S&Pグローバルによると、工場の新規受注の伸びは鈍化したものの、原材料在庫は11カ月ぶりの高水準に増加した。「価格や供給への懸念から安全在庫を積み増す動き」が要因とされる。
サプライヤーの納入遅延は22年8月以来最も深刻になった。
サプライヤーの納入状況が悪化する中、製造業の投入価格指数は79.5と前月の68.4から急上昇し、22年6月以来の高水準となった。販売価格指数も63.3と前月の61.7から上昇し、22年9月以来の高水準を記録した。
全体の投入価格指数は64.0と前月の61.3から上昇し、22年11月以来の高水準となった。
製造業の雇用指標は回復した一方、サービス業の雇用指標は低下した。民間部門全体の雇用指数は21カ月ぶりの低水準に落ち込んだ。