Janis Laizans Andrius Sytas
[リガ/ビリニュス 21日 ロイター] - バルト3国のうちリトアニアとラトビアは21日、それぞれの領空にドローン(小型無人機)が侵入したとして、一部住民に避難を呼びかけた。このところバルト地域で安全保障上の脅威が相次いでおり、この日のラトビアへのドローン侵入にもNATO(北大西洋条約機構)軍機が緊急発進(スクランブル)して対応した。
この日はリトアニア領空に少なくとも2機のドローンが侵入。ロシアの同盟国ベラルーシと国境を接する地域で空襲警報が発令された。ラトビア領空にも少なくともドローン1機が侵入。ラトビア軍は、ドローンはベラルーシから侵入したとしており、ロシア、およびベラルーシと国境を接するラトビア東部で住民に屋内避難が呼びかけられた。
ラトビア軍は今回のドローン侵入による脅威は解消したと発表。ただ「ロシアによるウクライナ侵攻が続く限り、外国のドローンによる領空侵犯、または領空への接近は繰り返し発生する可能性がある」と警告した。
ウクライナはここ数カ月、バルト海経由を含めたロシアへの長距離ドローン攻撃を強化しており、NATO加盟国のフィンランド、ラトビア、リトアニア、エストニアの領空にドローンが侵入する事例が相次いでいる。20日にはエストニア上空でNATO機がウクライナのものとみられるドローンを撃墜。21日にはリトアニアでも同様の領空侵犯が発生し、首都ビリニュスへの航空便が運航停止となった。
欧州委員会のフォンデアライエン委員長は前日、バルト3国に対するロシアの脅威は容認できないとし、欧州連合(EU)全体への脅威と見なすと表明。NATOのルッテ事務総長はこの日、「加盟国の領土を守るために必要な措置を講じる」と述べ、安全保障に対するNATOの関与を改めて強調した。