Philip Blenkinsop
[ブリュッセル 21日 ロイター] - 欧州委員会は21日、中東での戦争が5年足らずで2度目のエネルギーショックを引き起こしたことを受け、2026年にユーロ圏経済が減速するとの見通しを示した。また、原油価格が1バレル=100ドルを超える水準まで上昇したことでインフレが加速し、企業や家計の景況感が悪化するとした。
域内総生産(GDP)成長率について、25年の1.3%から26年には0.9%に減速し、27年には1.2%に回復すると予測。昨年11月の前回予測ではそれぞれ1.2%と1.4%を見込んでいた。
インフレ率見通しについて、26年は従来の1.9%から3.0%へ、27年は2.0%から2.3%へと引き上げた。欧州中央銀行(ECB)による利上げ機運が高まりそうだ。
予測における主なリスクは中東紛争の長期化だと指摘。こうした不確実性を踏まえ、混乱長期化を想定した代替シナリオを策定したとし、このシナリオではエネルギー価格は26年後半にピークに達し、27年末までにようやくベースライン水準へと徐々に戻る見通しだ。この場合、インフレは軟化せず、27年に経済が回復することはない。
ドムブロフスキス欧州委員(経済担当)は、この悪化シナリオの下では、今年と来年の成長率予測がほぼ半減すると述べた。