Kentaro Okasaka

[東京 14日 ロイター] - フジクラは14日、2027年3月期通期の連結純利益が前年比0.7%減の1560億円になるとの見通しを発表した。IBESがまとめたアナリスト14人の純利益予想の平均値2077億円を下回った。中東情勢の影響は不確実性が高いとして織り込んでいない。今後、業績への重大な影響が見込まれる場合は、速やかに開示するとしている。

今期は、生成AI(人工知能)の普及によるデータセンター投資の拡大を背景に、情報通信事業部門を中心に需要環境は堅調に推移すると見込む。一方、ホルムズ海峡の事実上の封鎖で物流の停滞が生じており、サプライチェーン(供給網)への影響が懸念され、一部原材料について供給不足や価格上昇の可能性もあり、不確実性が高い状況としている。

情報通信部門では、光ケーブルの需要増を受けた増産で水素などの原材料調達が追いつかなくなる懸念があるものの、データセンター向けの強い需要を取り込み増収増益を見込む。エレクトロニクス部門では材料費高騰や競争激化が続く見込みで、業績は微増にとどまる見通し。

27年3月期の売上高は同5.1%増の1兆2430億円、営業利益は同11.8%増の2110億円と過去最高を見込む。飯島和人CFO(最高財務責任者)は決算会見で、純利益が前年比減となるのは前期に計上した株式売却益の反動などが理由だと説明した。

また、光ファイバーケーブルの新工場建設と米国子会社の新設も発表した。新工場は千葉県佐倉市にある事業所内に建設予定で、投資額は約400億円。生成AI普及によるデータセンター向け需要の拡大を見込み、生産能力を増強する。米国では、6月に子会社を新設する。

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