Maki Shiraki
[東京 14日 ロイター] - ホンダは14日、2027年3月期の連結純損益(国際会計基準)が2600億円の黒字になる見通しと発表した。戦略見直しを決めた電気自動車(EV)関連の損失が縮小するほか、二輪車販売の増加などを見込み、前年の4239億円の赤字から回復する。IBESがまとめたアナリスト19人の連結純利益の予測平均3163億円の黒字には届かなかった。
EV関連の損失は営業損益ベースで5000億円を見込む。前年の1兆4536億円から負担が軽減する。EV関連の損失影響を除いた調整後純損益見通しは6200億円の黒字とした。中東情勢への懸念や材料高騰による影響はあるものの、二輪車販売の増加と固定費削減などが寄与するとみている。二輪車は特にインドで生産能力を拡大することなどで、過去最高の販売台数2280万台を計画する。四輪車は北米を中心にエンジン車とハイブリッド車に力を入れ、世界で339万台の販売を目指す。
連結営業利益は5000億円(前年は4143億円の赤字)を予想する。配当予想は前年度と同じ1株70円、業績見通しの前提となる為替レートは1ドル=145円(前年実績151円)とした。
EVを強化していたホンダは市場の失速を受けて戦略を見直し、3月に3車種の開発中止を発表した。この日の決算発表に合わせて会見した三部敏宏社長はEV事業から撤退しない方針を表明した上で、好調な二輪車に比べて不振が目立つ四輪車事業のてこ入れにも力を入れる考えを示した。北米を中心に29年度までに世界でハイブリッド車15車種を、28年からインド向け戦略車を投入するなどし、29年3月期に過去最高の営業利益1兆4000億円以上を目指す。