Juby Babu

[13日 ロイター] - 米ネットワーク機器大手シスコシステムズは13日、約4000人の人員削減を行うと発表した。人工知能(AI)関連の成長分野に投資をシフトする事業再編の一環。ハイパースケーラー(クラウドサービスを大規模に構築・運用する企業)からの受注が急増したことを受け、通期の売上高見通しを上方修正した。シスコ株は時間外取引で16%超上昇した。

チャック・ロビンズ最高経営責任者(CEO)は自社ウェブサイトへの投稿で「AI時代に勝つのは、需要と長期的な価値創出が最も大きい分野に投資を継続的にシフトする集中力、緊迫感、規律を持つ企業だ」と述べた。

シスコは一部部門で人員を削減する一方、半導体、光学技術、セキュリティー、社内全体でのAI活用に戦略的投資を行っていると説明した。

同社は今年度これまでにハイパースケーラーからAIインフラ関連で53億ドルの受注を獲得しており、通期の受注見通しを従来の50億ドルから90億ドルに引き上げた。通期の売上高見通しは628億─630億ドルとした(従来予想は612億─617億ドル)。

ディレクシオンのシニアバイスプレジデント(プロダクト・戦略担当)、ライアン・リー氏は「人員のわずかな削減が話題になるだろうが、時間外取引での株価上昇は、ハイパースケーラーの設備投資が川下にも波及していることを真に反映したものだ。今回の動きは、こうした設備投資が単に半導体だけにとどまらないことを裏付けている」と指摘した。

シスコはAIプロセッサーだけでなく、大規模データセンターの接続に必要な高速ネットワークへの支出を拡大する企業の動きから恩恵を受けている。第3・四半期(2─4月)のネットワーク製品の受注は前年同期比で50%超増加し、データセンター向けスイッチの受注は40%超伸びた。

第3・四半期の売上高は158億4000万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の155億6000万ドルを上回った。

CEOは、第4・四半期に4000人弱を削減すると述べた。全体の5%未満に当たる。

事業再編にかかる費用は最大10億ドルに上る見込みで、うち約4億5000万ドルを第4・四半期に計上し、残りは2027年度に計上する。

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