Timour Azhari Ahmed Rasheed Humeyra Pamuk

[リヤド/バグダッド/ワシントン 13日 ロイター] - サウジアラビアの戦闘機がイラン戦争中、イランが支援するイスラム教シーア派の民兵に関連するイラク国内の標的を空爆したほか、クウェートからもイラク領内に報復攻撃が実施されていたことが分かった。この件に詳しい複数の関係筋が明らかにした。

これらの攻撃は、米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発し​た中東紛争における湾岸地域での広範な軍事対応の一環であり、その大部分がこれまで明らかになっていなかった。

西側当局者1人と事情に詳しい関係者1人によると、サウジアラビア空軍の戦闘機は、イラクとの北部国境付近にあるイラン系民兵組織の標的を攻撃した。一部の空爆は、4月7日の米イラン停戦合意前後に行われたと西側当局者は明らかにした。

関係筋によると、攻撃の標的は、サウジアラビアやその他湾岸諸国に向けたドローン(小型無人機)やミサイル攻撃の発射拠点だったという。

イラクの情報筋は、軍事分析を引用し、クウェート領内からイラクに向けて少なくとも2回ロケット弾攻撃が行われたと指摘。ロイターは、クウェートから発射されたロケット弾がクウェート軍によるものか、同国に大規模な駐留部隊を置く米軍によるものかは特定できなかった。

米軍はコメントを拒否した。クウェート情報省とイラク政府は、コメント要請にすぐには応じなかった。

サウジ外務省の当局者は、同国は緊張緩和と自制、「地域の安定、安全、繁栄を追求するための緊張の軽減」を求めているとしつつ、イラクへの攻撃については言及しなかった。イラクの親イラン勢力「神の党旅団(カタイブ・ヒズボラ)」の報道官もコメント要請にすぐには応じなかった。

ロイターは12日、サウジアラビアが3月、イランからの航空攻撃への報復としてイランに複数回の攻撃を行った後、外交交渉を通じて緊張緩和に合意したと、関係筋の話として報じた。サウジがイラン領土を攻撃したことが明らかになったのはこれが初めて。事情に詳しい関係者3人によると、アラブ首長国連邦(UAE)もイランに同様の攻撃を実施したという。

しかし、湾岸諸国を標的とした数百機のドローンは、イラクから発射されたものだと複数の情報筋は述べている。

ロイターは同報道のために、イラクの治安・軍関係者3人、西側当局者1人、事情に詳しい関係者2人(うち1人は米国の関係筋)に取材した。

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