Dan Burns
[13日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が13日公表した年次調査から、米国の成人の約4分の3が昨年、自身の家計状況を依然として「概ね良好」と評価していたことが分かった。ただ、インフレへの懸念は根強く、雇用の安定に対する不安もやや高まった。
2025年10月に1万3099人を対象に実施された同調査は、 トランプ米大統領がホワイトハウスに復帰して1年目を終える時期の経済心理を捉えている。同調査で、米経済を「良い」または「素晴らしい」と評価した人はわずか26%と、トランプ氏が大統領選に出馬していた24年の29%から低下したほか、新型コロナウイルスのパンデミック前の19年の50%を大きく下回った。
「経済的に特に問題ない」または「快適に暮らしている」との回答は73%と、24年から横ばいだったものの、低所得世帯や若年層、黒人の成人など特定の層では、経済的な幸福度に対する評価が大きく低下した。
また、10人中9人超が最大の懸念事項はインフレだと回答。ただ、物価上昇を「大きな懸念」とする割合は低下し、物価高を受けて行動を変えたと回答した人の割合は79%から77%に低下した。
一方、雇用市場に対する見方はやや悪化し、回答者の42%が就職や雇用維持について軽微または重大な懸念があるとし、24年の37%から上昇した。
家計のストレスの変化に関する質問では、400ドルの予想外の緊急支出に対応できる現金を持っていると回答した人は63%と、前年から横ばいだった。
今回の調査では初めて生成人工知能(AI)の利用状況に関する質問が加わり、労働者の約4人に1人が過去1カ月間に職場でAIツールを使用したと回答。利用者はAIが自身のキャリアを向上させると期待する傾向が、仕事を奪われることを懸念する傾向よりも強いことが分かった。