Ann Saphir
[13日 ロイター] - 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は13日、米国の労働市場は年初と比べやや改善したとの認識を示したものの、物価情勢については、イランとの戦闘によりすでに高水準にあったインフレがさらに悪化していると述べた。
カシュカリ氏はミネソタ州のセントポール地域商工会議所のイベントで「インフレを再び抑制することがわれわれの責務だ」と言及。連邦準備理事会(FRB)は利上げの可能性を排除しない姿勢を維持する必要があるとのこれまでに示した見解を改めて裏付けた格好となる。
米労働省が12日発表した4月の米消費者物価指数(CPI)は前年比3.8%上昇し、3月の3.3%から加速し2023年5月以来の大幅な上昇となった。13日発表の4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年比6.0%上昇、3月の4.3%から加速し、22年12月以来の大幅な伸びとなった。
カシュカリ氏の発言は、米上院がFRB次期議長にウォーシュ元理事を充てる承認採決の準備を進めるなかで行われた。カシュカリ氏は、ウォーシュ氏が就任すればトランプ大統領の望む利下げを実施するかとの質問に対し「FRB議長は大きな影響力を持っている」としつつ、「政策金利の投票となれば、議長は投票権をもつ12人のうちの1人にすぎない。新しい議長が就任しても、誰が議長であれ、どのような環境であれ、これが最善であると同僚を説得する必要がある」と語った。
カシュカリ氏は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。