Nestor Corrales Eloisa Lopez
[マニラ 13日 ロイター] - フィリピン上院で13日、治安部隊が議事堂内に立ち入り、銃声が響く中を人々が物陰に伏せるなどする事態となった。上院議事堂では、国際刑事裁判所(ICC)から指名手配を受けているロナルド・デラ・ロサ上院議員が立てこもっており、逮捕が迫っているとみられている。
現時点で死傷者の報告はない。
フィリピン当局はデラ・ロサ議員の逮捕とICCへの引き渡しを目指しているとみられるが、同議員は保護を求めて上院本会議場へ逃げ込んでおり、自室からフェイスブックの動画でハーグへの移送を拒むよう訴え。最高裁判所の承認なしにICCが自身を逮捕する権限はないとの立場を繰り返し示した。
デラ・ロサ議員は元警察長官で、ドゥテルテ前大統領の下、超法規的な取り締まりで6000人以上の死者を出したとされる、いわゆる「麻薬戦争」の最高責任者だった。
ICCは11日、人道に対する罪の容疑でデラ・ロサ議員に対する逮捕状を出していたことを公表した。
ドゥテルテ前大統領はすでに、同罪に問われてICCに拘束されている。
フィリピン国家捜査局(NBI)は11日にデラ・ロサ議員の逮捕を試みたが、同氏は上院本会議場へ逃げ込み、同僚議員たちに助けを求めた。
上院事務局長のメンドーサ氏は、この日に上院への立ち入りを試みたのはNBIの捜査官とみられ、退却しながら発砲したと述べた。
フィリピンのマルコス大統領は13日、上院で銃撃事件が発生したことについて、政府はこの事件に関与しておらず、誰が責任者なのかも分からないと述べた。デラ・ロサ上院議員を逮捕するよう指示はなかったとし、「われわれはこの件の真相を究明する」とした。
NBIのメルビン・マティバグ氏長官もGMAニュースに対し、捜査官の派遣を否定している。