Matt Tracy

[7日 ロイター] - 米資産運用会社のブラックストーンとブラックロックは7日、2026年第1・四半期にそれぞれの傘下のプライベートクレジット・ファンドの評価額を引き下げたと発表した。ブラックストーンのブラックストーン・セキュアード・レンディング・ファンドの1株当たりの運用資産の純粋価値(NAV)は時価評価ベースで2.4%下落の26.26ドル、ブラックロックのブラックロックTCPキャピタル・コーポレーションは5%下落の6.72ドルになった。

両社がそれぞれの四半期報告書で公表した。ソフトウエア業界などの企業向け債権の評価額を引き下げたことが理由。人工知能(AI)の進歩がソフト企業のビジネスモデルを脅かす中、未上場の中小企業に対して融資や出資を手がけるビジネス・デベロップメント​・カンパニー(BDC)として知られるプライベートクレジット・ファンドのポートフォリオが投資家の注目を集めている。

四半期報告書によると、3月末時点でブラックストーン・セキュアード・レンディング・ファンドのポートフォリオのうち約20%がソフト企業。貸付金のうち利払いが大幅に遅延している割合(未収利息不計上率)は第1・四半期に3%強となり、4億5000万ドルの返済があった一方、新規投資額は計3億2500万ドル弱だった。配当金は過去数四半期並みの1株当たり0.77ドルにすることも表明した。

ブラックロックTCPは、ポートフォリオのうち27.2%をソフト企業が占めていた。未収利息不計上率は2.8%となり、2件の融資の再編と1件の資産売却によって低下したと説明した。

また、既に承認されている自社株買いの一環として、4月1日以降に総額60万ドルで15万6000株超を買い戻したと発表。第2・四半期には1株当たり0.17ドルを配当するとした。

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