Parisa Hafezi

[イスラマバード/ワシントン/テルアビブ/ドバイ 6日 ロイター] - 米国とイランは戦闘終結に向けた1ページの覚書で合意に近づいている。和平仲介に関与しているパキスタンの情報筋が6日、ロイターに述べ、米ニュースサイト、アクシオスの報道を確認した。

情報筋は「間もなくまとまる。われわれは(合意に)近づいている」と語った。

イラン外務省報道官は6日、米国の提案を精査しているとし、見解を仲介国パキスタンに伝えると述べた。イラン学生通信が報じた。

ただその後、イランのタスニム通信は匿名の関係筋の話として、米国の新たな提案に対しイランはまだ回答していないと報道。関係筋は、米国の提案には受け入れられない条項が含まれていると指摘しているほか、「イランに対して威圧的な言葉を使うことに効果はなく、米国にとって状況を悪化させる可能性がある」と述べたと報じた。

<トランプ氏「イランが実行なら作戦終了」>

トランプ米大統領は6日、イランが合意内容を順守すれば、戦闘が終結しホルムズ海峡を開放できると自身の交流サイト(SNS)に投稿した。その上で「もし合意しなければ、爆撃が再開されることになる。残念ながら、その規模と強度は以前よりはるかに高いものになるだろう」と警告した。

トランプ氏は5日、イランとの包括的合意に向けて「大きな進展」があったとして、ホルムズ海峡の船舶航行を支援する作戦「プロジェクト・フリーダム」を短期間停止するとで表明した。イランのイスラム革命防衛隊海軍は6日、米国による威嚇の終焉、新たな手順の導入により、ホルムズ海峡の安全な航行が確保されると述べた。新たな手順の詳細は明らかにしていないが、海峡を通過する際にイランの規制を順守した船主や船長らに感謝の意を表した。国営メディアが報じた。

<14項目の覚書>

アクシオスはこれに先立ち、トランプ米政権が、覚書でイランと合意に近づいていると認識していると、複数の米当局者や情報筋の話として伝えた。

アクシオスによると覚書は、1ページ、14項目からなる。戦闘の終結、ホルムズ海峡の開放、イランの核計画制限、米制裁解除に関する詳細な合意に向けた30日間の交渉開始を宣言する内容。ウィットコフ米特使とトランプ大統領の娘婿クシュナー氏がイラン側と直接、および仲介国を通じて交渉しているという。

米政府は主要項目について今後48時間以内にイランから回答があると見込んでいる。まだ合意には至っていないが、関係者によると、紛争開始後、双方が最も合意に近づいている状況という。

覚書には、イランがウラン濃縮の一時停止を確約、米国が制裁と数十億ドル規模のイラン資産の凍結を解除、双方がホルムズ海峡の通航制限を解除などが含まれる見通し。

交渉はパキスタンのイスラマバードかスイスのジュネーブで行われる可能性がある。米当局者はアクシオスもホルムズ海峡の封鎖は30日かけて段階的に解除されるとした。また交渉が決裂した場合、米軍は封鎖を再開するか軍事行動を再開できると説明したという。

アクシオスが報じた覚書について、イラン議会の外交政策・国家安全保障委員会のレザイ報道官は「現実というよりも、米国の願望リストにすぎない」と指摘。「米国は対面交渉で得られなかったものを、敗色の濃い戦争によって得ることはできない」とXに投稿した。

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