[ウェリントン 6日 ロイター] - ニュージーランド準備銀行(中央銀行)のブレマン総裁は6日、金融安定報告書の公表後の声明で、世界的なリスク見通しが悪化しているにもかかわらず、同国の金融システムは依然として強靭さを維持していると述べた。また、経済情勢が悪化したとしても、家計や企業を支える態勢は整っているとした。

総裁は声明で、中東での紛争が長期化するほど世界的な金融安定へのリスクが高まる一方、ニュージーランド国内ではすでに「重大な経済的影響」が生じていると指摘した。

その上で、「紛争前は経済成長が回復傾向にあったが、現在は回復のペースがやや鈍化し、雇用増加や債務返済に影響を及ぼす可能性が高い」と分析した。

金融安定報告書は、銀行は強固な資本および資金調達バッファーを有しているため、経営難に陥っている可能性のある顧客を支援し、海外資金調達市場におけるストレスを管理する態勢が整っていると説明した。

ストレステストの結果、銀行は重大な経済的ショックに耐え得ることが示されたと指摘した。

また、金融セクターのデジタル化が進み、地政学的イベントが増加するにつれ、サイバー攻撃やシステム障害のリスクが高まっているとも指摘。中銀はアンソロピックの新型人工知能(AI)モデル「クロード・ミュトス」がニュージーランドの金融セクターおよび規制対象機関に及ぼす可能性のあるリスクを監視しているとし、リスク評価と政策対応における継続的な連携を確保するため、国内の他の機関やオーストラリアの関係機関と協議を行っていると説明した。

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