Mariam Sunny Christy Santhosh
[5日 ロイター] - 米製薬大手ファイザーは5日、開発中の肥満症治療薬、心臓病治療薬の特許延長、新型コロナウイルスワクチンに関する欧州裁判所の有利な判決などを追い風に、2028年以降はより力強い成長軌道に戻るとの見通しを示した。
第1・四半期決算は抗凝固薬「エリキュース」や、最近買収した製品への堅調な需要に支えられ、売上高と利益が市場予想を上回った。一方、米国のワクチン推奨方針の厳格化で新型コロナ関連製品の売上高は減少傾向にある。
ファイザーが100億ドルで買収したメッツェラは、ファイザー初となる肥満症治療薬を開発している。ただ、臨床試験が成功したとしても、発売は2028年以降になる見込みだ。
同社は先週、ジェネリック医薬品(後発薬)メーカー3社と心臓病治療薬「ビンダマックス」に関する特許紛争で和解し、後発薬の市場参入を、事実上31年半ばまで遅らせた。
アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、この和解により28年以降の成長見通しが大きく変わる可能性があるとし、29年からの5年間に1桁台後半の年平均成長率を達成できるとの見通しを示した。
欧州で先月、ポーランドとルーマニアに19億ユーロ(22億2000万ドル)相当のファイザー/ビオンテック製コロナワクチン受け入れを義務付ける判決が下されたことも追い風となる。
第1・四半期の売上高は144億5000万ドルと、市場予想の137億9000万ドルを上回った。
エリキュースの売上高は21億7000万ドルで、予想の17億6000万ドルを上回った。一方、コロナワクチン「コミナティ」の売上高は前年比59%減の2億3200万ドルで、予想の4億3400万ドルを下回った。
調整後1株利益は0.75ドルで、予想を0.03ドル上回った。
通期の売上高見通しは595億─625億ドル、1株利益見通しは2.80─3.00ドルに据え置いた。