[ニューヨーク 5日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ホルムズ海峡を巡る米国とイランの対応を見極めようとする動きが続く中、ドルがユーロなどの主要通貨に対しやや下落した。円は日本政府・日銀による為替介入への警戒感が続く中、低調な取引を背景に対ドルで小幅に下落した。
終盤の取引でドル/円は0.4%高の157.85円。市場の推計によると、政府・日銀が日本時間4月30日に実施した円買い介入の規模は5兆円程度だった。ただ、市場関係者の間ではこうした措置が長期的に弱含む円相場の立て直しにつながる可能性は低いとの見方が多い。
4日の取引で円が一時急伸したことで、政府・日銀が再介入に踏み切った可能性があるとの観測が台頭。スコシアバンクのチーフ為替ストラテジスト、ショーン・オズボーン氏は「ドルを対円でさらに押し下げるには、もう一段の大規模な介入が必要になる」としている。
イラン情勢を巡っては、ヘグセス米国防長官がこの日の記者会見で、米国とイランが原油輸送の要衝ホルムズ海峡の支配権を巡り争いを続ける中でも、イランと合意した停戦は続いているとの認識を表明。米軍制服組トップのケイン統合参謀本部議長も同じ記者会見で、4月7日に停戦が発表されて以降のイランによる攻撃に言及した上で「現時点で大規模な戦闘作戦を再開する水準には達していない」と述べた。
この日はまた、アラブ首長国連邦(UAE)国防省がイランからのミサイルとドローン(小型無人機)による攻撃に防空部隊が対応していると表明。UAEに対する攻撃は前日に続き2日目になるが、イランはUAEに対する攻撃を否定している。
この日発表の米経済指標では、商務省発表の3月の貿易収支で赤字が603億ドルと、前月比4.4%拡大。貿易赤字が第1・四半期の経済成長の足かせになったことが裏付けられた。
スコシアバンクのオズボーン氏は「長期的な観点から見ると、ドルはなおかなり高い水準にある」と指摘。「向こう数カ月の間にドルがやや下落する余地がある」と述べた。また「市場はやや停滞した状態にある」とも言及。「昨日は(米国とイランの)停戦が崩壊する可能性を示唆するニュースが報じられたが、トランプ米大統領がそれを利用して新たな攻撃に踏み切らなかったことを、市場は見逃さなかった」と述べた。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.03%安の98.437。
ユーロ/ドルは0.1%高の1.17005ドル。
ドル/円 NY午後3時 157.87/157.88
始値 157.59
高値 157.92
安値 157.62
ユーロ/ドル NY午後3時 1.1699/1.1701
始値 1.1690
高値 1.1713
安値 1.1684