[ワシントン 5日 ロイター] - 米労働省が5日発表した3月の雇用動態調査(JOLTS)によると、求人件数は686万6000件と前月から5万6000件減少した。求人は小幅減少したものの採用は2年超ぶりの高水準となり、ここ数カ月低迷していた労働市場が回復基調にあることを示唆した。ロイターがまとめたエコノミスト予想は683万5000件だった。
求人件数は、専門・ビジネスサービスで31万8000件減少した一方、小売業、金融、医療・社会福祉の各分野では増加した。求人率は4.1%と、2月の4.2%から低下した。
採用件数は65万5000件増の555万4000件と、2024年2月以来の高水準となったほか、増加幅は20年5月以来の大きさとなった。小売業、運輸・倉庫・公益事業、専門・ビジネスサービス、レジャー・ホスピタリティなど幅広い分野で増加した。採用率は3.5%と2月の3.1%から上昇し、24年5月以来の高水準となった。
一方、解雇件数は15万3000件増の186万7000件となった。解雇の大半は専門・ビジネスサービス分野が占めた。解雇率は1.2%と、2月の1.1%から上昇。失業者1人当たりの求人数は0.95となった。
エコノミストらは、イラン戦争が労働市場の下振れリスクになるとしつつも、今回の報告は連邦準備理事会(FRB)が27年まで金利を据え置くとの見方を裏付けるものだと指摘。バークレイズの米国チーフエコノミスト、マーク・ジャンノーニ氏は「イラン紛争の初期段階でも労働需要が安定を維持していたことを示す今回のデータはFRBにとって安心材料となるだろう」とし、リスク管理の理由から利下げを急ぐ理由はほとんどないことを示唆すると述べた。