[パリ 4日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は4日、ECBが利上げを開始するには、インフレ圧力が定着しつつあるという明確な証拠が必要との認識を示した。

ビルロワドガロー氏はマクロン仏大統領宛ての経済情勢に関する年次書簡で、金融引き締めは、インフレが当初の要因を超えて広がりつつある兆候があるかどうかに左右されるとし、特に、基調的な物価圧力、賃金動向、家計・企業のインフレ期待が重要だと指摘。

こうした期待は金融市場の指標よりも測定が難しいものの、3年程度の中期的な期間にわたってそれらが安定して維持されるかどうかが重要だとし、「引き締めの可能性を検討する前に、十分な量のデータを収集する必要がある」との考えを改めて示した。その上で、金融政策は引き続き慎重である必要があると述べた。

ECBは先週開いた理事会で、予想通り金利据え置きを決定した。原油価格の高騰を背景にインフレ高進への懸念を示し、早ければ6月にも利上げを実施する可能性を示唆した。

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