オーストラリアと日本は4日、エネルギーや重要鉱物に関する協力を強化することで合意した。高市早苗首相が3日間の日程でオーストラリアを訪問し、アルバニージー首相と会談した。

アルバニージー氏は、「オーストラリアと日本は将来の経済的ショックや不確実性から両国の経済を守るための行動を起こしている」と強調。「協力することで、現在および将来にわたってオーストラリアと日本の企業と消費者に恩恵をもたらす、より安全で強靭なサプライチェーンを実現する」と述べた。

オーストラリアは日本のエネルギー供給の約3分の1を担っており、日本にとって最大の液化天然ガス(LNG)供給国でもある。

アルバニージー氏は「日本と同様、われわれも液体燃料や精製石油製品の供給途絶を非常に懸念している」と述べた。

オーストラリアはまた、日本企業が関与する重要鉱物プロジェクトに対し、最大13億豪ドル(9億3700万米ドル)の支援を行う計画で、ガリウム、ニッケル、黒鉛、レアアース(希土類)、蛍石などの資源を日本に供給する可能性がある。

今年は日豪が友好協力条約を結んでから50年に当たり、両国はアジア太平洋地域の安全保障環境が変化するなかで互いを「準同盟」と呼ぶ緊密な関係を築いている。4月には豪海軍が次期フリゲート艦に海上自衛隊の護衛艦を採用することで正式合意した。

高市氏は会談後の記者会見で「(自衛隊と豪軍の)相互運用性の大幅な向上やサプライチェーン(供給網)協力の強化、そしてインド太平洋地域の艦艇、建造・維持・整備基盤の向上といった日豪双方にとって幅広い意義を有する」と強調した。

高市氏は豪州に先立ちベトナムを訪問した。ベトナムでもエネルギーや重要鉱物について協議し、東南アジア諸国に地域のサプライチェーン強化を呼びかけた。

[ロイター]
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