[シンガポール/東京 4日 ロイター] - 4日アジア時間の外国為替市場でドル/円が一時155円台まで急落する場面があった。日本の当局による4月30日の為替介入以降、市場には警戒感が広がっており、この日の動きを巡っても介入を指摘する声がある。
ドルは日本時間の午後1時前に一時155.69円に急落した。直前には157円前半で強含んで推移しており、短時間で1円超の下落となった。
ATFXグローバル(シドニー)のチーフマーケットストラテジスト、ニック・ツイデール氏は「再び彼ら(日本当局)によるものかもしれない」と述べ、「先週ほどの規模ではないものの、円安を容認しないという姿勢を示唆しているかもしれない」とした。
ニッセイ基礎研究所の上野剛志主席エコノミストは「再度、為替介入があったのではないか。少なくとも大型連休中は政府の警戒度も高そうで、円安方向にはいかせないという意思が感じられる」との見方を示す。
ドル/円は30日以降、連日で急落する場面があり、為替介入が実施されたとの観測がある。一方、3営業日以内の介入は1回のカウントというIMF(国際通貨基金)による目安が市場では意識されている。足元の局面に適用すれば、初回の介入実施と目される30日から数えて4日は最終日となる3営業日目に当たる。
ただ、あす以降の介入可能性についても、引き続き不透明とニッセイ基礎研の上野氏は指摘している。IMFの目安を政府がどの程度、意識しているかはわからないためで、当面は157円から上方向は買い上がりにくそうだという。157円前半は1日の急落時にも起点となっており、目先の上値めどに意識される可能性がある。