初の女性トップ就任 教会は変われるか

3月25日、サラ・マラリーは英国国教会の最高位聖職者カンタベリー大主教に就任し、1400年以上にわたり男性が独占してきた歴史を変えた。

女性の聖職就任をめぐる論争が続く教会で、マラリーの最高位就任は女性の地位向上を象徴する。一方で、マラリーが直面する課題は山積みだ。

最も緊急で重要なのが、教会への信頼回復だろう。前任のジャスティン・ウェルビー大主教は、教会関係者による児童虐待事件について、被害者保護や調査対応を怠ったと批判を受け辞任した。

同性婚も最大の争点の1つだ。英国国教会は現在同性婚を認めておらず、改革を求める声と同性婚反対派の対立が教会内部、そして英国国教会を母体とし世界165カ国に広がる聖公会でも続いている。マラリーは同性カップルの市民婚の後に祝福の祈りをささげることに賛成しており、教会内の保守派やアフリカ、アジアの聖公会との分裂が深まる可能性がある。

女性初の最高位聖職者就任は男女平等に向けた大きな一歩だが、英国国教会の約5%、およそ600の教区がいまだに女性司祭を拒否している。マラリーは最高位聖職者でありながら、一部の教会で儀礼を司式することができない。ステンドグラスの天井はまだ厚いようだ。